塊根植物を愛でながら飲むコーヒー

勉強と研究と備忘録。しょぼい自分を見せられる勇気を。

☕️浅煎りと向き合う①

色んな産地や焙煎度が異なるコーヒーを日常的にいくつも試す人ってどれくらい居るんでしょうか?

 

目次

 

自分語り

深煎りが好き

私は最近でこそ色んな種類の豆を飲むようになりましたが、それまでの20年以上ブラジルの深煎りばかり飲んでました。

 

他を試す場合でも、苦味系が好きでしたので焙煎は中深煎り以上を買ってきました。これは店が変わっても同じで、「ブラジル」「焙煎深め」「苦め」という自分の好みの基準があり、そこから大きく動いて失敗したくないという心理があったのだと思います。

また、本当のたまに大きな冒険をして酸味系を試し、やっぱり苦手だなと苦味系至高の再認識し(少し前の)現在に至ります。

 

何が言いたいのかというと、コーヒーを飲む人の多くは「いつものあの味」に安心や安らぎを求める人が多いのではないかということです。

 

ブルーボトルコーヒーが日本に上陸した時に話題なった、「西海岸で飲む、いつもの味。僕にとって新鮮みがないこと〜〜」というつぶやきは、色々揶揄されますが、コーヒーを求める人の心理としては合っているのではないかと思います。

 

淹れ方のこだわり

さて、自分でコーヒーを淹れている人は、豆だけでなく淹れ方にもこだわりがあったりすると思います。ハンドドリップであれば、最初にどのくらい湯を注ぐとか、蒸らし何秒とか、フチまで湯をかけるか否か、落とし切るのか否か、こだわりポイントを挙げればキリがありません。

 

抽出法に絶対はないので、自分の好みで全く問題はありませんし、「この豆をこの淹れ方で抽出することから自分の朝がスタートする」という人も沢山いると思います。私もその1人です。

 

上手くいかない

しかし、私にとってですが、色々な豆を飲むうちに問題が発生してしまいました。

 

それは浅煎りの豆を淹れてて、楽しくない、上手く淹れられている気がしない問題です。

 

浅煎り豆の膨らみ方や湯の浸透の仕方が深煎りと違うので、今までやっていた淹れ方だと、湯が詰まり気味で、最後は泥のようになってしまいます。

味は酷くはないのですが、もこもことしたコーヒードームに湯を注ぐのが楽しく、それで美味しく淹れられている気でいる私にとっては楽しくない抽出となってしまうのです。

 

自分の中にハンドドリップの淹れ方があり、それ1つがあれば豆が変わろうが同じ淹れ方で良いと考えてたので結構悩みました。

どうして上手く膨らまないんだと(どうしても膨らませたい)。

 

そうこうしながら、色んな豆を淹れたことで漸く気づきます。豆によってアプローチ変える必要があるのかも。

 

焙煎度による豆の違い

産地によってというのは少々大袈裟かもしれませんが、少なくとも焙煎度合いにより豆の挙動が変わります。理屈を考えれば当然なんですが今更気づきました。

 

焙煎浅い→相対的に豆の水分量が多い。水々しく硬い。重量あたりの豆の量が少ない。

焙煎深い→相対的に豆の水分量が少ない。中身がスカスカで軽く、ガスをその中に抱え込んでいる。

 

そうです。浅煎りの豆は水分を多く持ち、そもそもガスをあまり含んでいないのです。なので、ガスも発生しなければ湯が浸透していく部分も少ないので湯が溜まりやすいのです。

反対に深煎りはガスを多く含んでおり、そのガスを追い出すように湯が浸透していくため、もこもこと膨らむし、湯も気持ちが良いスピードで抜けていくのです。

 


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左が浅煎り、右が中深煎り。同じ重さでも浅煎りの方が体積が小さい。

 

浅煎りへのアプローチ

やっと、浅煎りの豆に対してアプローチそのものを変えた方が良いことに気づいた私は、YouTubeなどで公開されているレシピを見ました。似たものあれば違うものあり、いくつか試した方が良さそうです。

 

全てをみた訳ではないのですが、大体の共通項として「挽き目は細かめ」「湯温は高め」「短時間に抽出」が見て取れました。

 

まず浅煎りは基本的には「酸味」と「甘み」を楽しむもの。そして、この2つの要素をしっかり抽出するというアプローチになるようです。

 

この2つの要素は抽出の初期の段階で出てくるもので、「苦味」や「雑味・渋み」はそのあとに抽出されます。

これサラッと言ってますが超重要です。

 

「挽き目細かめ」「湯温高め」これは抽出効率を高める行為。しっかり抽出初期で「酸味」「甘み」を回収するのが目的です。

 

「短時間」は後半に出てくる雑味を避けるための行為になるようです。

 

更に抽出効率を上げるための撹拌の有無や、豆の個性をしっかり味わうための湯の落とし切りの有無もありましたが、ここら辺は試してみて自分の好みで決めたいと思います。

 

実践

まず、一番最初に見つけた方法を試します。

上記の基本を踏まえ、かつ撹拌あり、落としきりの淹れ方です。

 

レシピ

材料

豆量:20g

挽き目:中細挽き

湯温:96℃

湯量:340ml

 

方法

340mlを5回に分けて注ぐ

  1. 0:00 50g 注湯後しっかりスピン
  2. 0:30 110g(total 160g)フィルター縁について粉を落とすようにする
  3. 1:00 40g(total 200g)
  4. 1:20 63g(total263g)
  5. 1:40 77g(total 340)最後に再度スピン

2:45で落ち切るくらいと言ってたが、3:00掛かってしまったので挽き目が細かすぎたようです。

 

実食

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リンスしないためか、ほんの少し濁っているように見える。

 

梅ジュースのような酸味と甘味。ほんの少しの渋み(良い意味で)があり。苦味はほとんど感じず。酸味2(暫定)。

濃度感はどちらかというと薄めだが、ミルキー感もある程度あり濃度感を感じた。軽さ1.0(暫定)。

後味はスッキリとしていた。

 

挽き目が細かすぎたのもありますが、抽出後のフィルターの残念感は拭えませんでした。途中のスピンは意外とやってる感が有ってよかったです。

 

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細かく挽き過ぎてしまったのもあるが、この見た目を何とかしたい。

 

最後に

浅煎りの抽出方法について、もう一つ別のやり方があったので、そちらも試したいと思いますが、それは次の☕️回に。

産地の紹介と味わいの評価も合わせてそのときにやります(味はちゃんと思い出せるのだろうか?)。

 

 

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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